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カリウムチャネルは、4つのαサブユニットからなる4量体(4つのドメイン構造)で、構造的に3つに分類される。

1)電位依存性カリウム(Kv)チャネルと、カルシウム依存性(Kca)チャネルは、6つのセグメントから1つのドメインが形成されている(左図)。

2)内向き整流性カリウム(Kir)チャネルと、ATP感受性(KATP)チャネルは、2つのセグメントから1つのドメインが形成される(右図)。

3)TREK-1やTASKチャネルは、4つのセグメントから1つのドメインが形成されており、halothaneやisofluraneなどの吸入麻酔薬により活性化される。

さらに、K+チャネルの機能を調節するβサブユニットが4つ付き、α4β4の構造を取っている。

Kcaには、小、中コンダクタンスのSK/IKと、高コンダクタンスのBKがある。

Kirには、腎臓の輸送に関与するKir1.x、心臓や脳の興奮に関与するKir2.x、G蛋白により活性化されるKir3.x、そしてSUR(sulfonylurea受容体)サブユニットと8量体を形成するKir6.xがある。

黄色い部分は、P領域といわれ、NaやCaチャネルのものと同様の働きをしている。セグメント3の一部と4がpaddle(船の櫂)様構造を取り、一方端が膜の中を上下に動くことにより、他方端がチャネルを開閉する(Science, 423, 33, 2003)。(2003/4/27)

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