Versions Compared

Key

  • This line was added.
  • This line was removed.
  • Formatting was changed.

...


悪性高熱症(malignant hyperthermia)は、全身麻酔や向精神薬により生じる。かっては致死率が70%であったが、現在では5%以下になっている。治療薬として、筋小胞体からのカルシウム遊離を抑制するダントロレン(dantrolene)が用いられる。悪性高熱症の検査は、バイオプシーで筋肉組織を取り、カフェイン-ハロタンによる収縮感受性試験で行われている。最近、米国では、リアノジン(ryanodine)受容体遺伝子の変異を調べる方法が採用されており、その検出率は25%位である。将来、悪性高熱症遺伝子群の変異による診断法の開発が待たれる。(R.S. Litman and H. Rosenberg, JAMA, 293, 2918, 2005、総説をみる


関連サイトの紹介

1、高松赤十字病院 安全な麻酔のために 
2、日本麻酔科学会 麻酔薬および麻酔関連薬使用ガイドライン 第3版 Ⅳ 吸入麻酔薬 品ガイドライン

(三木、久野、佐伯)