Sodium glucose co-transporter (SGLT)


SGLTは、14回膜貫通型のトランスポーターでNa+-K+-ATPaseにより形成されるNa+勾配を利用してNa+とglucoseを細胞内に取り込む。

・SGLT1は、小腸に多く、腎臓の近位尿細管のS3 segmentにも発現している。Na+/glucoseは2:1で輸送される。 
 glucoseに対して高親和性があるが、その輸送能は低い。galactoseの輸送能もglucoseと同程度である。

・SGLT2は、glucoseとの親和性は低いが、輸送能は高い。Na+/glucoseは1:1で輸送される。
 腎臓の近位尿細管のS1 segmentに高発現しており、濾過されたglucoseの90%以上がSGLT2で再吸収される。



腸炎VibrioのSGLTの蛋白質構造(SGLT1に相当)

14回膜貫通型で、青とピンク色の台形は反対向きの構造をしている。中央の六角形(赤枠灰色)はgalactoseである。TMの2-4と7-9及び11が基質の特異性を決めている。(Faham.S. et. al, Science, 321, 810-814, 2008.)



腸炎VibrioのSGLTの立体構造とgalactose認識と輸送のモデル

細胞膜(灰色)内にあるSGLT分子の腔(青の網目)がgalactose認識サイトである。輸送の際に再配置が起こるへリックスを、橙、緑、青(TM 3,7,11)で示している。galactoseは黒と赤の小球塊で、Na+は青丸で示している。(同上論文)