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1、薬物

作用部位による分類

薬物

精神機能興奮薬

キサンチン(xanthines)

中枢性交感神経作動薬

エフェドリン(ephedrine), アンフェタミン(amphetamine), メタンフェタミン(methamphetamine), コカイン(cocaine)

痙攣誘発薬

ピクロトキシン(picrotoxin),ペンテトラゾール(pentetrazol), ストリキニーネ(strychnine)

呼吸促進薬

nikethamide, ジモルホラミン(dimorpholamine)

精神異常誘発薬

LSD, シロシビン(psilocybin), テトラヒドロカンナビノール(tetrahydrocannabinol)

1)キサンチン(xanthine)誘導体

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ピクロトキシン(picrotoxin)は、GAGAニューロンによるシナプス前抑制を遮断することにより痙攣を引き起こす。ストリキニーネ(strychinine)は、グリシン(glycine)ニューロン(Renshaw細胞)によるシナプス後抑制を遮断することにより、痙攣を引き起こす。

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話題

Caffeineによる中枢興奮作用(運動亢進)は、adenosine A2a受容体の抑制によることが知られている。DARPP-32(dopamine- and cAMP-regulated phosphoprotein, 32kDa)のノックアウトマウスでは、caffeineによる運動亢進が減少していることが観察された。この時、PP-2A(phosphatase)の阻害により、DARPP-32のリン酸化(Thr-75)の増加が見られた。このことより、caffeineの中枢興奮作用には、DARPP-32のリン酸化と脱リン酸化が関係していることが示唆された。(M.Lindskog et al., Nature, 418, 774, 2002、論文をみる)

オーストラリアのGeorge研究所のSharwoodらは、長距離ドライバーで、1年以内に事故を起こしたグループ530名と、無事故グループ517名について、カフェイン(caffeine)含有飲料の摂取と衝突事故との関連性を調べた。カフェイン(caffeine)含有飲料を摂取したドライバーは、摂取しなったドライバーに比べて衝突事故が63%減少していた。このことより、カフェイン(caffeine)を含む飲料は、運転中の注意を維持するのに役立つ方法であると結論された。(L.N.Sharwood et al, Brit. J. Med, 346, f1140, 2013、論文をみる)

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